人工芝のメリットデメリット!素材について
はじめに
皆さんこんにちは!
神奈川県横浜市旭区の造園会社(株)グリーンプランニング(グリプラ)が定期的に掲載しているグリプラコラムです。
当コラムでは、実際にお客様から寄せられたお悩みを基に、お庭に関するお悩みを解決するべく書かせて頂いております。
今月は「天然芝と人工芝の比較」、「天然芝の特徴」、「天然芝の手入れの仕方」など、「人工芝&天然芝」に焦点を当てて記事を書かせて頂きました。
その中で今回は「人工芝」だけに焦点を当てて、「人工芝のメリットとデメリット、素材について」をテーマにコラムを書かせて頂きたいと思います。
以前の記事で人工芝にも触れましたが、その時に書ききれなかった事などをより細かく書いていきます。
他の「芝」について書いた記事も一緒に読んで頂くと、より理解が深まるかと思います!
最近では、お庭に芝を検討するお客様の中でも
手入れが面倒だから人工芝でいいや。
というお客様が増えてきています。
しかし、そんなお客様の中でも「デメリット」については知らないお客様がたくさんいます!
「手入れがいらない」というこの一つの大きなメリットしか知らずに設置すると痛い目を見るかもしれません。
なので今回は「メリット&デメリット」という記事ですが、主に「デメリット」の方をたくさん書いていきたいと思いますので、皆さんのお庭造りの参考になればと思います!
それではよろしくお願いします。
この記事はこんな方にオススメ!
・現在お庭に人工芝を検討している。
・人工芝についてもっとちゃんと知りたい
・人工芝のリスクを知ってお庭に活かしたい。
人工芝とは
まずは、「人工芝」について簡単にご説明させて頂きます。
以前書いた記事と重複してしまう所もあるかと思いますので以前の記事を読んで頂いた方は飛ばしてもらっても構いません。
人工芝は何で出来てる?素材は?
人工芝は基本的には芝に似せて作られた「樹脂」で出来ています。
ナイロン・ポリプロピレン・ポリエチレンなどの素材によって効果や金額が変動します。
ナイロン
耐久性は低いが、一番安価な人工芝
ナイロンの人工芝は比較的安価に購入することができます。
手触りは天然芝に近く安価な為、一般の家庭にも広く普及しています。
しかし、耐久性は他の素材と比べてもあまり高くないので、屋外での使用だと色褪せや劣化が早いのも特徴の一つです。
他の素材と比べても水を含みやすいのでその分劣化が早くなります。
なので屋外での使用はあまりオススメはしません。
しかし、それは屋外で使用した場合の話なので、屋内に芝を張りたい場合はナイロン製で問題ないです。
ポリプロピレン
ナイロンよりも水や天候にも強く、屋外使用向き
ナイロンと比較するとこちらの方が耐久性が高くなっており、屋外での使用も問題無いです。
また、ナイロンよりも水に強く、天候による劣化の耐性が高いので、ナイロンと比べて天候による劣化が遅いです。
なので、よく水を散布するような花壇の隣や、水遊びをする場所の隣にも設置することができます。
しかし、それはあくまでもナイロンと比較した場合なので、全然劣化しない。という訳ではなく、徐々に劣化していきます。
ポリエチレン
一番強いが一番高い
ポロエチレン製の人工芝は一番耐久性が高くなっており、紫外線にも一番対応できる素材です。
見た目的にも3つの中では一番自然に光を反射するので天然芝に近く感じられます。
人工芝を長く安全に保ちたい。と考えているのであれば迷わずポリエチレンをお勧めします。
しかし、機能性が高いだけあって3つの中では一番高くなっているので初期費用が高くなってしまいます。
耐燃性と防炎認定
人工芝は基本的に火気厳禁です。
素材が樹脂でできている為、火が当たると溶けてしまいます。
ですが、その中でも比較的火に強く作られている「耐燃性」がある素材や「防炎認定」済みといった素材もあります。
お値段はその分高くなってしまいますが、一般的な素材よりは安心して使用することができます。
しかし、いくら強いといっても「樹脂」であることには変わりは無いので、「燃えない」という事ではなく「他の素材と比べて燃え広がるのが遅い」ぐらいの認識でいましょう。
人工芝のメリットデメリット
人工芝の素材がどんなものか分かって頂けたと思いますので、ここからはメリットとデメリットについてご説明いたします。
人工芝のメリットに関しては皆さんも知っていると思いますので、今回はデメリットの方を多めに書いていきたいと思います。
人工芝のメリット
常に青々とした緑色
人工芝のメリットの一番大きな点はこの点では無いでしょうか?
「芝」を想像した時に想像するような青々とした彩りが簡単にお庭に入ります。
また、劣化して徐々に色あせてはいきますが、季節関係なく常に青々としている。という点は大きなメリットであると言えます。
屋内でも「芝」が楽しめる
室内にも芝を少し設置したいな。と思った時に天然芝を室内に敷くのはとても難しいです。
ですが、人工芝であれば簡単に屋内にも設置できて、家にいながら緑を感じる事が出来ます。
最近では人工芝風のものなども100円ショップでも簡単に手に入れることが出来るます。
手入れがいらない
人工芝を選ぶ際に一番多い理由がこちらだと思います。
天然芝と違って年間を通しての水やりや芝刈りをしなくても大丈夫です。
敷いたら敷きっぱなしでもある程度はそのままの形で維持できます。
しかし、「人工芝は手入れがいらない。」というのも多少語弊があります。
正確には「あまり手入れがいらない」の間違いですので注意が必要です。
人工芝のデメリット
初期費用が圧倒的に高い
人工芝最大のデメリットは「費用が高くなる」点にあります。
いい素材の人工芝を設置した場合は天然芝の10倍ほどかかってしまうこともあります。
そこまでいい素材でなくても天然芝と比べると2〜5倍の費用は必ず掛かります。
広い面積を全部人工芝にしようとするならば相当の費用を覚悟しないといけません。
そこで費用を抑えようと安い人工芝を設置しようとすると、劣化が早かったり、チクチク痛かったりするので安い人工芝はお勧めできません。
なので、人工芝をお庭で楽しみたい!という方はその分費用がかかってしまうことを念頭に置いておいた方が良いです。
安い人工芝はやめた方が良い
安い人工芝というのは、比較的耐久性が低く、触った時の質もよくありません。
人工芝を敷きたいけど高いから安い物にしよう!
こういった考えで、安価な人工芝を設置している方も沢山いらっしゃいますが、オススメはしません。
その理由として、劣化が早い。ということは勿論ですが、安いものはチクチクする物が多いです。なので小さいお子様がいるご家庭の庭に設置しても子供が痛がって乗りたがらない。なんてことにもなりかねません。
火気厳禁
素材のところでも触れましたが、人工芝は基本的には「火気厳禁」です。
火が当たると簡単にその部分だけ溶けてしまい、消火が遅れると燃え広がってしまいます。
決して人工芝の上で花火やBBQなどの火を扱う行為はしないようにしましょう。
夏場は裸足では乗れない?
「夏に裸足で芝の上でくつろぐ。」なんて事もお庭に芝を設置する上での理想だと思います。
しかし、夏場に裸足で人工芝に乗ろうとしても暑くて乗れない!という事もあります。
特に安物の人工芝だとその傾向が高くなります。
天然芝と違い、自然に中で育ったものでは無いので、どうしても熱を上手く吸収して放熱することができません。
手入れがいらない。は間違い?
先ほども軽く触れましたが、「人工芝はあまり手入れがいらない」が正しいです。
人工芝にも汚れはつきますし、落ち葉やゴミだって溜まります。
なので、定期的に水で汚れを落としたり、ゴミを拾うなどのお手入れは必要になってきます。
また、天然芝と違い、土に根を張るわけでは無いので、張り方が甘いとすぐに剥がれてしまいます。そうなった時にまたそこを張り直したり。という手間が必要になってきます。
10年程でダメになる
天然芝が手入れをすれば半永久的に維持できるのに対して、人工芝には耐用年数があります。
大体の人工芝の耐用年数は10〜15年になっており、大体10年ぐらい経つとボロが出てきます。
劣化をすると、色が褪せたり、芝が寝てしまったり、ガタガタになってしまいます。
そうなってしまうと張り直す以外の方法は無いので、人工芝を張る際は10年後にお庭をどうしたいか。を考えた上で張ることが大事になってきます。
POINT!
人工芝を張る際はメリットよりもデメリットをしっかり考えましょう!
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか?
お庭に簡単に彩りをもたらしてくれる人工芝にも沢山のデメリットがございます。
ただ、人工芝をオススメしない。という事ではなくて、人工芝のデメリットについて知らない方が多いのと、業者様でもデメリットについて説明しない方が多いので今回はデメリットを多めに書かせていただきました。
デメリットを知らず人工芝を設置するのと、知った上で設置するのとではだいぶ心持ちも変わると思います。
デメリットをしっかり考慮した上でお庭に人工芝を設置して素敵なお庭ライフにしましょう!
グリプラでも人工芝の施工は行なっておりますので、何か気になる事がございましたらお気軽にご連絡下さい。
それではまた次回!
ありがとうございました!