プロが教える天然芝の正しい手入れの方法!
はじめに
皆さんこんにちは!
神奈川県横浜市旭区の造園会社(株)グリーンプランニング(グリプラ)が定期的に掲載しているグリプラコラムです。
当コラムでは、実際にお客様から寄せられたお悩みを基に、お庭に関するお悩みを解決するべく書かせて頂いております。
今回のテーマは「天然芝の正しい手入れの方法!」をテーマにコラムを書かせて頂きたいと思います。
前回の記事では「意外と簡単!自分で出来る天然芝の張り方!」ということで天然芝の貼り方や種類などをテーマに書かせて頂きました。
前回の記事はこちら
なので、今回も引き続き「天然芝」をテーマに、「手入れの仕方」に絞って記事を書かせて頂きたいと思います!
数々のお庭を施工していく中で、
庭に天然芝を張ったけど手入れってどうすれば良いの!?
というお客様も少なくありません。
芝をお庭に欲しいけど、正しい手入れの方法までご理解しているお客様は少ないです。
なので今回はそんなお悩みを持った方の手助けになればと思います!
それではよろしくお願いします!
この記事はこんな方にオススメ!
・天然芝を検討中だけど手入れの仕方が分からない!
・天然芝を張ったは良いがどうすれば良いの!?
天然芝って手入れは必要?大変?
天然芝を検討中の方はまず「天然芝の手入れは必要か?大変か?」まずここが気になるのではないでしょうか?
結論から言いますと、
天然芝は定期的な手入れが必要で、そこそこ大変です!
忙しくて中々手入れの時間が取れない。なんて方には天然芝はあまりお勧めできません。
天然芝をきれいに保つには、
「水やり・芝刈り・除草・施肥・目土入れ・エアレーション・サッチング」
などの工程が必要になってきます。
また、夏場は水やりを多くする。などの季節毎に作業も異なってきます。
天然芝のお手入れの方法
ここでは芝生の手入れの方法について解説したいと思います。
地域・環境によっても手入れの頻度は多少は異なってきますが、今回は平均的な場合のお話をしたいと思います。
水やり
芝生に限らず植物のお手入れの基本中の基本です。
芝を張ってから2〜3週間の根付くまでの期間は毎日たっぷりと水やりをして下さい。
その後は、季節によって水やりの頻度を変えましょう。
春 : 2、3日に一回
夏 : 基本的には毎日
秋 : 2、3日に一回
冬 : 休眠期なので必要無し(常緑種の場合は2、3日に一回)
このように季節毎に頻度を変え、天候を見ながら水やりをしていきましょう!
水やりの際の注意点としては、「しっかり土に水が染みるまで水をあげる」事です。
「芝に水をあげる」というより「芝の下の土に水をあげる」というイメージを持ち、土まで水が浸透するようにしっかり水をあげましょう!
POINT!
季節毎に頻度を変えて、水をあげるときはしっかりと!
芝刈りの頻度
何と言っても芝生の手入れといったら芝刈りです!
芝刈りをしないとボサボサに伸びきってしまい、大変な事になります。
お客様の中にも芝刈りが面倒で芝をやめてしまう。というお客様も多く見受けられます。
芝を刈る理由としては、伸びるとみっともないから。だけではなく、
芝が伸びていると「芝の茎の部分に光が届かなくなり上手く光合成ができなくなってしまいます。」
基本的には芝が2〜3cmでキープしてある状態がベストです。
季節毎に定期的に芝刈りをするようにしましょう!
春 : 芝がゆっくり伸びる時期。成長具合を見て刈りましょう!(月1回程度)
夏 : 一番成長が早くなる時期。少し頻度をあげましょう!(週1回〜月2回程度)
秋 : 成長が落ち着いていく時期。成長具合を見て刈りましょう!(週1回〜月1回程度)
冬 : 基本的には必要ありません
POINT!
芝刈りの目的は見た目だけでは無い!季節毎に頻度を変えて定期的に刈りましょう!
芝刈りの方法
芝刈り機などの電動機器を使って芝を刈る方法とハサミなどを使って自分で刈る方法がございます。
面積が狭い場合は、ハサミでも大丈夫ですが、面積が広い場合は芝刈り機などの電動機器を使用しましょう。
芝刈り機では角や端まではきれいに刈れないので、ハサミと併用すると一番きれいに刈れます。
ホームセンターでも芝刈り専用のハサミが売ってますのでそちらを活用しましょう!
芝刈り機を使うと「どのぐらい刈るか」という設定ができますが、ハサミでやる場合は自分で調節するしかありません。
芝は切り過ぎても上手く成長出来なくなってしまうので、刈る長さの目安としては3/1程度にしましょう!
POINT!
状況に応じて芝刈り機とハサミを使い分けよう!刈る時の目安は3/1程度!
除草
芝刈り機を使用すると一緒に雑草も刈れますが、出来るだけ芝刈り機を使う前に手で除草しましょう!
雑草の中には硬い雑草もあり、芝刈り機の刃がダメになってしまうこともありますし、芝刈り機で雑草を刈った所で雑草の根までは抜けません。
除草の為のいろんな商品が販売していますが、結局は「手で雑草を抜く」のが一番綺麗にピンポイントに除草ができます。
また、雑草が生えているとそのスペースには芝は生えません。
芝をきれいに緻密に生やしたいのであれば、こまめに除草をすることをオススメします。
雑草は夏場が活発になる。という事はありますが、季節関係無く1年中いろんな種類の雑草が生えますので、気が付いた時点でこまめに抜いてあげるのがベストです。
POINT!
結局は手取り除草が一番!こまめに抜くのが綺麗な芝を保つコツ!
肥料・施肥
ホームセンターでも芝生専用の肥料が買えるのでそちらを買って袋に書かれている用法用量をしっかり確認した上で撒きましょう。
芝の肥料は一般的にN・P・K(窒素・リン酸・カリ)がバランスよく配合されています。
芝に施肥は絶対的に必要なのか?と言われると必ずしも必要なわけでは無いですが、施肥をしておいた方が綺麗に安定して生えてくれます。
芝の施肥の頻度としては、
日本芝 : 4〜8月に月一回程度
西洋芝 : 3〜6月と9〜12月は月一回程度
が理想とされています。
また、日差しが強い時は肥料が焼けてしまいますので避けた方がいいです。
肥料を撒く際のポイントとしては、「少しずつ全体にバランス良く撒く」事が大事です。
肥料をたくさん蒔いたり、一箇所に固まってしまうと綺麗に成長しないので気をつけましょう!
POINT!
用法用量を守って少しづつバランス良く撒きましょう!
目土入れ
芝生を張る時にも撒く目土ですが、芝が成長してから適度に撒くのも効果的です。
芝の密度が足りない所や芝がハゲてしまっている所に撒く事で、芝の発芽を促進して生えてくれる事があります。
芝に水が溜まってしまう箇所がある場合は、そのままにしておくと根が腐ってしまいますが、目土を撒く事で解消される事もあります。
こちらもホームセンターで芝の目土が売っていますのでそちらを活用しましょう!
POINT!
目土入れは芝を張る時だけでなく、張った後にも有効!
エアレーション
こちらはあまり聞きなれない言葉だと思います。
簡単にいうと「芝生に新鮮な空気を取り入れる」作業のことをエアレーションと言います。
芝生は人が歩いたり雨が降ると土が固まっていってしまいます。
そうなると上手く成長してくれないので、専用の器具で穴を開けて新鮮な空気を取り入れる事で芝の生長を促進させてくれます。
常にやった方がいいわけでは無いですが定期的に行いましょう!
エアレーションの頻度の目安としては
春・秋 : 月1回程度
夏・冬 : 芝が弱っているのでやらない
を目安にしましょう!
エアレーションをした後に目土を入れる事でより効果的になります。
POINT!
エアレーションで芝に新鮮な空気を!適度に行い綺麗に成長させましょう!
サッチング
こちらも聞きなれない言葉だと思いますが、簡単にいうと「枯葉は取り除きましょう」という事です。
枯葉を放置していると、枯葉が溜まって腐ってしまい芝をダメにしてしまいます。
また、病害虫が寄って来やすくなってしまいます。
方法としては熊手を使ったり手で取ったりするだけなので難しい事はありません。
芝刈りと一緒に行ってしまうのが一番効率的に出来るかと思います。
サッチングをして土が露出してしまった場合にはその部分に目土を入れて補修しましょう!
POINT!
サッチングも定期的に!目土と合わせるのも効果的!
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
ここまで読むと、
こんなにやることあるの!?
と思う方もいらっしゃると思いますが、あくまでもこれらすべてをこなすのが理想。というだけで最低限の「水やり・除草・芝刈り」だけでもそこまで問題ではありません。
しかし、正しい芝生のお手入れ方法はこんなに手間がかかりますので、芝を検討する際は「芝生の手入れ」の事も加味して検討される事をオススメします。
また、わからない事はプロに相談されるのが一番です。
ホームセンターや園芸店で芝のプロに聞かれるのも良いですし、グリプラでも天然芝の施工はたくさん行っておりますので、何かわからないことや気になることがございましたらお気軽にご連絡下さい。
それではまた次回。
ありがとうございました!
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