コンクリート打ちの仕上げは何がオススメ?金ゴテ・ハケ引き・洗い出し?
はじめに
みなさんこんにちは。
横浜の造園会社グリプラ(株式会社グリーンプランニング)が定期的に掲載しております、グリプラコラムです。
第4回のテーマは「コンクリート打ちの仕上げ」について書かせていただきたいと思います。
駐車場やお庭にコンクリート打ちをする際に、仕上げに悩む方も多いと思います。
中には、
良く分からないから一般的なやつでお願いします。
という方も多いので迷わずに決めてしまう。というパターンもあると思います。
中には、コンクリート打ちの種類は1種類だと思っている方もいると思います。
ですが、仕上げによって利便性は全然変わります!
また、生活環境によっても適した仕上げの種類がございます。
一緒に住まれるご家族にお子様やご高齢者がいるのか。何の用途のコンクリート打ちなのか。などの生活環境や使用用途によって最適な仕上げの種類を選んだ方が良いです。
長年住むお家のコンクリート打ちを「良く分からないから一般的なやつで。」と決めてしまうと、簡単にやり直しができる物ではないので大きく損をする事にもなります。
そうならないためにも、種類別のメリットやデメリットについてなるべく分かりやすく解説させて頂きたいと思います。
それではよろしくお願いします。
この記事はこんな方にオススメ!
・駐車場やお庭のコンクリート打ちを検討している。
・コンクリート打ちの種類で迷っている。
・違いが良く分からない。
- 1. はじめに
- 2. 一般的なコンクリート打ちの仕上げの種類
- 3. 金ゴテ仕上げについて
- 3.1. 金ゴテ仕上げの特徴
- 3.2. 金ゴテ仕上げのメリット
- 3.2.1. 可もなく不可もなくなデザイン
- 3.2.2. 表面が滑らか
- 3.3. 金ゴテ仕上げのデメリット
- 3.3.1. 滑りやすい
- 3.3.2. タイヤ痕がつきやすい
- 3.3.3. 仕上がりに差が出やすい
- 4. ハケ引き仕上げとは?
- 4.1. ハケ引き仕上げの特徴
- 4.2. ハケ引き仕上げのメリット
- 4.2.1. 金ゴテ仕上げと比べて滑りづらい
- 4.2.2. 金ゴテ仕上げと比べてタイヤ痕がつきづらい
- 4.2.3. 仕上がりに差が出づらい
- 4.3. ハケ引き仕上げのデメリット
- 4.3.1. 長年使用すると毛羽立ちが取れる
- 4.3.2. 長年使用するとタイヤ痕はつく
- 5. 洗い出し仕上げとは?
- 5.1. 洗い出し仕上げの特徴
- 5.2. 洗い出し仕上げのメリット
- 5.2.1. 滑りづらい
- 5.2.2. タイヤ痕がつかない
- 5.2.3. デザイン性が出せる(特に和風にマッチ)
- 5.3. 洗い出し仕上げのデメリット
- 5.3.1. 手間(工期日数)が増える
- 5.3.2. 仕上がりにばらつきが出る可能性がある。
- 6. 3つの仕上げ方法の比較
- 7. まとめ
一般的なコンクリート打ちの仕上げの種類
まずはコンクリート打ちの種類は何があるのか?についてご説明させて頂きたいと思います
今回はコンクリート打ちの中でも特に主流の3つ、
金ゴテ仕上げ
ハケ引き仕上げ
洗い出し仕上げ
・金ゴテ仕上げ ・ハケ引き仕上げ ・洗い出し仕上げ
に絞って書かせて頂きたいと思います。
仕上げの種類とは、コンクリート打ちの最後の工程で何をするかで変わってきますので、途中までの工程や材料は全て同じです。
金ゴテ仕上げについて
金ゴテ仕上げとは、
「金ゴテで表面を滑らかに仕上げる」方法です。
一般的に皆さんがコンクリート打ちや駐車場をイメージした時に思い浮かぶのがこちらの「金ゴテ仕上げ」になると思います。
金ゴテ仕上げの特徴
最後にコテを使って表面が滑らかになる様に仕上げるので、3つの中では一番ツルッとした仕上がりになります。
金ゴテ仕上げは最後のコテをかける作業がそのまま仕上がりに直結するので、職人さんの腕によってはコテの跡が残ったりします。
金ゴテ仕上げのメリット
金ゴテ仕上げのメリットについてご説明します。
可もなく不可もなくなデザイン
こちらはデメリットと捉えられてしまうかも知れませんが、可もなく不可もないという事は、お庭の景観を邪魔しないという事です。
表面が滑らか
表面が滑らかなので見た目がスッキリした印象になります。
金ゴテ仕上げのデメリット
金鏝仕上げのデメリットについてご説明いたします。
滑りやすい
表面が滑らかな分、滑りやすくなります。特に雨などで濡れていると滑りやすくなります。
タイヤ痕がつきやすい
表面が滑らかな分、タイヤとの接地面も多いのでタイヤ痕がつきやすくなります。
仕上がりに差が出やすい
最後のコテ掛けは職人さんの腕に直結します。慣れた職人さんじゃないとコテ跡が残ったままになってしまいます。
金ゴテ仕上げとは?
表面が滑らかでスッキリした印象だけど滑りやすくタイヤ痕が残りやすい!
ハケ引き仕上げとは?
ハケ引き仕上げとは、
「コテをかけた後にハケで表面を毛羽立たせる」仕上げの方法です。
見た目はあまり金ゴテ仕上げと差がありません。近年の建売住宅ではこちらのハケ引き仕上げが一般的になりつつあります。
ハケ引き仕上げの特徴
ハケ引き仕上げの特徴は、その名の通り、ハケで毛羽立たせる所にあります。
ハケで毛羽立たせるので、表面をよく見たら突起や溝がある様な仕上がりになります。
歩いた感じで突起があるなぁ。と感じるほどではないですが、手で触ってみると多少ざらっとした触感になります。
ハケ引き仕上げのメリット
ハケ引き仕上げのメリットをご説明いたします。
金ゴテ仕上げと比べて滑りづらい
表面に小さな突起や溝があるので、その分滑り止めの効果があります。
金ゴテ仕上げと比べてタイヤ痕がつきづらい
表面が毛羽立っている分、タイヤとの接地面が分散されるのでタイヤ痕が多少つきづらくなります。しかし、金ゴテ仕上げと比べてつきづらい。程度なので長年使用したらタイヤ痕はついてしまいます。
仕上がりに差が出づらい
最終的にハケで毛羽立たせるので、コテの跡が残りません。なので職人さんの腕に左右される事もあまりありません。稀にハケ引きのラインが曲がっている事もありますが、よほど酷くない限りはよく見ないとわからない程度です。
ハケ引き仕上げのデメリット
ハケ引き仕上げのデメリットについてご説明いたします。
長年使用すると毛羽立ちが取れる
駐車場などの重い物が何回も乗ったりする様な場所で用いる場合には、毛羽立ちはどんどん磨耗していきます。
長年使用するとタイヤ痕はつく
ハケ引き仕上げと比べてタイヤ痕はつきづらいですが、毛羽立ちが磨耗して行くとタイヤ痕はついてしまいます。
ハケ引き仕上げとは?
金鏝仕上げと比べると滑りづらくタイヤ痕がつきづらい!
が、長年使用するとどんどん効果が薄れてしまう!
洗い出し仕上げとは?
洗い出し仕上げとは、
「特殊な工法でコンクリートに含まれる骨材(砂や砂利)を表面に浮き出す」仕上げの方法です。
こちらが一番馴染みがないのではないでしょうか?
業者様によっては対応していない業者様もいるので、世間的には3つの中では一番施工件数が少ないと思います。
因みに、グリプラでは「洗い出し仕上げ」を一番多く施工しています。
洗い出し仕上げの特徴
何と言っても、3つの中では見た目の仕上がり方が大きく変わります。
表面上に砂や砂利が浮き出てくるので、コンクリート中の骨材によって表面の仕上がりが変わってきます。
金ゴテ仕上げやハケ引き仕上げは表面がグレーになりますが、洗い出し仕上げの場合は骨材の色によって白っぽくなったり、黒っぽくなります。
表面に石や砂利が浮き出てくるので、触った感じも多少ゴツゴツした感じになります。
洗い出し仕上げのメリット
洗い出し仕上げのメリットについてご説明します。
滑りづらい
表面に骨材が浮き出てゴツゴツしているので、その分滑りづらくなります。
タイヤ痕がつかない
洗い出し仕上げではよほどの事がない限りタイヤ痕はほとんどつきません。
デザイン性が出せる(特に和風にマッチ)
「ただのグレーのコンクリートはちょっとなぁ。」という時には最適です。また、中に混ぜる骨材を変える事によって色もデザインする事が出来ます。
洗い出し仕上げのデメリット
洗い出し仕上げのデメリットについてご説明します。
手間(工期日数)が増える
他の仕上げ方とは異なり特殊な工法な為、その分多少時間がかかります。
仕上がりにばらつきが出る可能性がある。
地域やコンクリートの業者様によって中に使用する骨材は微妙に異なってくるので、色や仕上がりに多少ばらつきが出る可能性があります。
洗い出し仕上げとは?
滑りづらくタイヤ痕がつかない!メリットの恩恵の方が大きい仕上げ方!
3つの仕上げ方法の比較
ここでは3つの項目に分けて評価別で比較してみたいと思います。
評価項目
・滑りづらさ : 星1が最も滑りやすく星5が最も滑りづらい
・タイヤ痕のつきづらさ : 星1が最もつきやすく星5が最もつきづらい
・汎用性 : 星1が最も使いづらく星5が最も使いやすい
金ゴテ仕上げ
<滑りづらさ>
<タイヤ痕のつきづらさ>
<汎用性>
ハケ引き仕上げ
<滑りづらさ>
<タイヤ痕のつきづらさ>
<汎用性>
洗い出し仕上げ
<滑りづらさ>
<タイヤ痕のつきづらさ>
<汎用性>
全体的に優れているのは洗い出し仕上げで間違い無いです。
あとは洗い出し仕上げのデザインに対してどう思うか。という観点になってくると思います。
洗い出し仕上げがあまり好きじゃ無い、うちには合わないかな。と思うのであればハケ引き仕上げをオススメします。
物置の下地やちょっとした所のコンクリート打ちは金ゴテ仕上げで問題ないですが、駐車場などの生活に関わる場所をコンクリート打ちをする場合には進んで金ゴテ仕上げを選ぶ事は無いかと思います。
まとめ
ここまで閲覧いただき有難うございます。
今回はコンクリート打ちの3つの仕上げ方について書かせて頂きました。
それぞれにメリットデメリットがあるので、決めるのは中々骨が折れますね。
ただ、コンクリート打ちというのは庭づくりにおいても簡単に変更の効かない箇所なので、しっかり生活環境や用途を考えた上で決断された方がいいです。
何か分からない時は、しっかりと生活環境や用途を伝えた上でプロに相談しましょう!
グリプラでも3つの施工方法を承っておりますので、何か分からない事や気になる事がございましたらお気軽にご連絡下さい。
それではまた次回お会いしましょう。ありがとうございました!
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