乱張りの仕上がりにおける3つのポイント!綺麗?汚い?良し悪しの見分け方!

はじめに

みなさんこんにちわ!

神奈川県横浜市旭区の造園会社(株)グリーンプランニング(グリプラ)が定期的に掲載しているグリプラコラムです。

当コラムでは、実際にお客様から寄せられたお悩みを基に、お庭に関するお悩みを解決するべく書かせて頂いております。

今回のテーマは「乱張りに仕上がりにおける3つのポイント」という事で、「乱張りの仕上がり」に焦点を置いてコラムを書かせて頂きたいと思います。

以前、「乱張りの基本的な知識」について記事を書いたのですが、今回は少し角度を変えてみようと思います。

以前の記事はこちら ”「乱張り」って何?「乱形石張り」の知識と活用法”

なぜ仕上がりの見分け方について書こうと思ったかと言うと、先日ネットでこんなページにたどり着きました。

新築外構、この石の乱貼りは下手なのでしょうか?・・・」Yahoo知恵袋より

この方は乱張りの施工をして頂いた出来の良し悪しが分からずに、どうなんでしょうか?とYahoo知恵袋にて質問しています。

このように、一般の方からしたら乱張りの仕上がりについてはどこをどう見たら良いか分からないのではないか?と思い、簡単に見分ける為の3つのポイントをご紹介しようと思いました。

ちなみに、先ほどのYahoo知恵袋の乱張りはすごい綺麗です。。こんな綺麗に貼れる職人さんは中々いないと思います。

そんな仕上がりでもお客様にとってはイマイチだと思われることもあるんだ。と軽く衝撃を受けました。。

それでは「乱張りの仕上がりの見分け方」について書いていこうと思います!

よろしくお願いします!

この記事はこんな方にオススメ!

・乱張りの仕上がりの見分け方が知りたい!

・乱張りについて知りたい

・自宅の乱張りがどうなのか見分けたい。

前提として

まずは大前提として、「乱張りは決して簡単ではない」これは言っておこうと思います。

職人の中でも本当に綺麗に貼れるのは一握りだと思います。

業者様によっても仕上がりの差はかなり差が激しいです。

また、「個人個人によって良し悪しの基準も違う」と言う点もございます。

ピシッと張られた乱張りが良い!と言う方もいれば、少し荒い方が良い!と言う方もいらっしゃいます。

なので、職人が綺麗だと思っていてもお客様は納得がいかない。なんてこともあります。

ここは一人一人の基準が違うために難しい点なのですが、見分けるポイントを知っているだけでも少しは違うかなと思います。

仕上げの方法について

乱張りについては「仕上げの方法はこれでなきゃいけない。」という明確な規律がありません。

また、どこかで張り方の講習を受けるのではなく、入った会社のやり方に沿って覚えていきます。

そのため、職人一人一人によっても仕上げの方法は異なります。

その中でも、仕上がりに差が出てくる2つの「石の割り方」についてご紹介したいと思います。

サンダー工法

サンダーと言うのは電動グラインダーといって、機器の刃先を取り替えることによって、研磨したり切断したりする、造園や外構でよく使われる電動工具です。

このサンダー工法というのは、「乱形石を並べる時にサンダーで形を整えて張る」仕上げの方法です。

こうすることによって、石一つ一つの形が整うため目地がまっすぐになり、ピシッとした仕上がりになります。

サンダー工法例

石一つ一つの辺が比較的真っ直ぐで石の形自体が綺麗に整っています。

とても綺麗ですが、石本来の形ではなくなる為、若干作り物感が出てしまうのがデメリットかもしれません。

石割り工法

こちらは「電動機器を使わずハンマーを使って石の形を整える」工法のことを指します。

昔ながらの職人さんはみんなこのやり方です。

先ほどのサンダー工法と比べると段違いに難しくなりますが、慣れるとこちらの工法の方が早く仕上げることができます。

この工法は石本来の形を生かしながら形成していくので、こちらの方がより自然で温かみにある仕上がりになります。

仕上がりを見分ける3つのポイント

それでは、仕上がりの見分け方をご紹介したいと思います。

まずは良くない仕上がりの例として一枚の画像をあげておきます。

乱張りの汚い張り方の例

こちらはあまり綺麗ではない乱張りの極端な例ですが、こんな仕上がりのお庭も世間ではたくさん見られます。

それでは仕上げを見分ける3つのポイントをご紹介します。

①目地の間隔

目地が乱張りの出来の全て。と言っても過言ではないです。

石の形と言うよりも目地の仕上がりが、乱張り全体の仕上がりに直結してきます。

目地が太すぎず均一に揃っていればいるほど仕上がりは綺麗になります。

理想は1cm〜2cmですが、目地の太さについては細い方が綺麗。と言う職人さんと細すぎると綺麗じゃない。と言う職人さんに分かれますので、目地の太さよりも「目地が均一かどうか」がポイントになってきます。

画像引用 ”Make カタログ” より

こちらの画像は目地の間隔がどこを見ても均一でとても綺麗に見えます。

石本来の形も活かしているのでどこか温かみも感じられます。

②直線ができていないか

まずはこちらの画像をご覧ください。

一見綺麗に張れているように見えます。しかし一箇所乱張りの仕上がり的にタブーな箇所があります。

それはこちらの目地です。

これは目地が一直線になってしまっています。

これは乱張りの仕上げとしてはあまり良くない。とされています。

特に上記の画像は完全に目地が横断してしまっているのでそこから割れてしまう可能性が高くなってしまいます。

先ほど挙げたサンダー工法の画像にも長い直線が潜んでいました。

こう言った直線があるほど不自然に見えてしまうので、あまり良い仕上がりとは言えません。

③石の配置・バランス

乱張りは乱形石と言う乱形の石を一枚一枚選別して張っていきます。

そのため、一枚一枚大きさや形が異なります。

特に大きさの異なる乱形石を配置する場合は石の配置のバランスも重要になってきます。

例えばこちらの一枚

乱張りのバランスが悪い例

目地が均一で綺麗に見えますが、これのどこが良くないのかと言うと、

画像の右に大きい石が固まっていて、中央に細かい石が固まってしまっています

これもあまり理想の形とは言えません。

画像では分かりにくいかもしれませんが、全体で見た時にバランスが悪く見えてしまいます。

こちらの画像は大きい石と細かい石がバランスよく配置されています。

また、熟練の職人さんは全ての石をある程度同じ大きさに割ってから張っていきますが、熟練の技術と時間をかけて出来る技なので、全ての石が同じ大きさの乱張りは珍しいです。

仕上がりの良くない乱張りを避けるには?

街中でもあまり出来が良くない乱張りを良く見かけます。

これは正直に言うと、頼んだ業者様の腕にかかっています。

なので、良くない乱張りを避けるためには、業者様に過去の乱張りの施工例を見せてもらうしかないです。

そこで、先ほど良くない例として挙げた乱張りのような仕上がりだった場合、正直に言って業者様を変えてしまった方がいいと思います。

過去の例を見せてもらった上で、きちんと理想の形を告げましょう!

まとめ

ここまで読んで頂きありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?

今回は「乱張りの仕上げを見分ける3つのポイント」について書かせていただきましたが、

逆に言うと、自分で乱張りを張ろうと思った場合もその3つのポイントに気をつけることで格段に出来が良くなります

あとは、個人個人の好みにもよりますので、これが正解。と言うのはありませんが、見分けるポイントを知る事で乱張りの見方も変わってくるのではないかと思います。

乱張りはお庭を彩る上でかなり重要ですので、素敵なお庭ライフを送る為にしっかりと乱張りを見分けましょう!

グリプラでも数多くの乱張り施工をしてきていますので、何かわからないことや気になる事がございましたらお気軽にご連絡ください。

それではまた次回!

ありがとうございました!

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