ジョリパットのデメリットと注意点!
はじめに
みなさんこんにちわ!
神奈川県横浜市旭区の造園会社(株)グリーンプランニング(グリプラ)が定期的に掲載しているグリプラコラムです。
当コラムでは、実際にお客様から寄せられたお悩みを基に、お庭に関するお悩みを解決するべく書かせて頂いております。
今回は「ジョリパットのデメリットと注意点!」をテーマにコラムを書かせて頂きたいと思います。
前回の記事でジョリパットをテーマにメリットや特徴を書かせて頂きました。
前回の記事はこちらから
「ジョリパットとは?特徴・メリット・仕上げパターン・施工例」
ジョリパットは外装だけではなく内装においてもとても効果的です。
しかし、そんなジョリパットにも注意点やデメリットはたくさん存在します。
デメリットや注意点を知っておくことで、より効果的にジョリパットを使いこなしましょう!
それではよろしくお願いいたします!
この記事はこんな方にオススメ!
・ジョリパットの使用を検討中の方
・ジョリパットについて知りたい
・ジョリパットのデメリットが知りたい
- 1. はじめに
- 2. ジョリパットとは?
- 3. ジョリパットのメリット
- 4. ジョリパットのデメリット
- 4.1. 施工費用が高くなる
- 4.2. 経年劣化でひび割れの可能性
- 4.3. 仕上げによっては埃や汚れが溜まる
- 4.4. 色によっては汚れが目立つ
- 4.5. 高圧洗浄はNG
- 5. ジョリパットの注意点
- 5.1. 水洗いはOKですが、、
- 5.2. ジョリパットが付着したら取るのが難しい
- 5.3. 一般の塗料による塗り直しはNG
- 6. ジョリパットが汚れた時の対処法は?
- 6.1. まずは軽く埃や汚れを落とす
- 6.2. 水で汚れを流す
- 6.3. それでも取れない汚れはブラシでこする
- 6.4. しつこい汚れは中性洗剤や専用の洗浄剤で
- 7. 専用の塗料であれば塗り直しが可能!
- 8. まとめ
ジョリパットとは?
AICA工業が販売している、内装外装問わずに壁に塗ることが出来る壁材の商品名です。
よく聞く「ジョリパット仕上げ」というのはAICA工業の「ジョリパット」という商品で仕上げますよ。と言う事です。
元々はフランスで生まれたのですが、国内では住宅などの製品を販売しているAICA工業が販売を行なっています。
ジョリパットのメリット
ジョリパットにはたくさんのメリットがあります。
・種類が豊富でデザイン性が高い
・耐久性が高く、環境に優しい
・DIY感覚で使用できる
などなどたくさんのメリットについては以前の記事で詳しくご紹介していますので今回は割愛させて頂きます。
前回の記事はこちらから
「ジョリパットとは?特徴・メリット・仕上げパターン・施工例」
ジョリパットのデメリット
今回のメインテーマは「デメリット」についてです。
ジョリパットのデメリットを一つ一つご紹介していきたいと思います。
施工費用が高くなる
これはジョリパットを使用する上で一番のネックになる所です。
通常の塗装などと比べると、材料費・施工手間がかかるため、どうしても費用がかさんでしまいます。
ジョリパットは、大体の場合は下塗り・仕上げ塗りと二回塗って完成するのでその分費用もかかってしまいます。(仕上げのパターンによっては3回塗ります)
相場の施工金額のおおよその目安としては、1平米(1m×1m)あたり¥3500〜¥6000ぐらいの相場感です。
仕上げのパターンや、下地がどうなっているのか、色は複数使うのか。等で値段は前後します。
ジョリパット施工は多少費用がかさんでしまいますが、ジョリパットにはジョリパットにしか出せない表現や仕上げのパターンがたくさんあるので、それらのメリットと費用を加味して比べて検討しましょう!
経年劣化でひび割れの可能性
ジョリパットの耐久年数は10年〜15年と言われていて、耐久性も高い壁材ではありますが、数年でひび割れをする可能性もあります。
その原因としてあげられるのが、経年劣化の他に「ジョリパットを薄く塗ってしまっていること」が挙げられます。
施工業者がジョリパットを節約しようとして、薄く塗ってしまう。なんて事も業界的にはざらにあります。
そうなると、薄く塗った所からひび割れを起こしてしまいます。
ひび割れを起こすと、そこから水や汚れが入り込み、全体的に損傷してしまう場合もあります
仕上げによっては埃や汚れが溜まる
ジョリパットは仕上げのパターンによっては壁面に凹凸をつけて仕上げていくので、その凹凸に埃や汚れがたまってしまうことがあります。
凹凸が大きく多いほど、汚れが溜まりやすくなってしまいます。画像右下段のような仕上げなら埃がたまりづらいのですが、しっかりと凹凸をつけた仕上げの場合は注意しましょう。
色によっては汚れが目立つ
これはジョリパットに限った話ではないのですが、特にホワイトを使った場合の汚れが目立ちやすくなります。
例えば、花壇の横にある壁をジョリパットのホワイトで塗った場合、花壇に水をあげた際に土が飛んでかなり汚れが目立ってしまいます。
ジョリパットを使用する箇所の周りには何があるのか。を考えてから色を決めるようにしましょう。
高圧洗浄はNG
汚れがたまってきたから、高圧洗浄機で汚れを一気に落とそう!と考える方もたくさんいらっしゃると思います。
ジョリパットは乾いたら硬くなって、水洗いも問題ありません。
しかし、稀に高圧洗浄で掃除をした際に剥がれてしまうことがあります。
市販のシャワーホースの強程度ならそうそう剥がれることはないのですが、高圧洗浄だと剥がれることがあるので高圧洗浄は避けましょう!
ジョリパットの注意点
便利でいろんな場面にフィットするジョリパットですが、使用する上でいくつか注意点がございます。
そんなジョリパットを使用する際の注意点をいくつかご紹介いたします。
水洗いはOKですが、、
ジョリパットは外壁にもよく使われるので、水がかかることに何の問題はないのですが、よく乾いてない場合などに水に当たるとジョリパットが溶け出す事があります。
よく乾いたと思って、水をかけたら溶け出した。なんて事もあるので1週間ぐらいは乾燥させると思っていてください。
ご自分で施工する際や施工したあとはしっかり乾燥させましょう!
ジョリパットが付着したら取るのが難しい
しっかり付着するのはいい事なのですが、その分、衣服や地面にジョリパットが着いた場合には中々落ちません。
特に衣服に着いた場合は洗濯しても全く汚れは取れません。
ジョリパットを施工する際は、しっかりとした養生が必要になります。
ご自分で施工する際は必ず汚れてもいい服装にしましょう!
一般の塗料による塗り直しはNG
ウッドなどは汚れたら塗りなおせばいいだけですが、ジョリパットが汚れてもホームセンターなどに売ってる一般的な塗料で塗り直すのは避けましょう。
ジョリパット自体が特殊な材料で作られているので、一般的な塗料で塗ると、化学反応が起きてしまう可能性があります。
色味が変わってしまったり、ジョリパットが溶けてしまう可能性があるので一般的な塗料で塗るのはやめましょう!
ジョリパットが汚れた時の対処法は?
基本的には水やブラシなどで定期的に汚れを落としておく事が大事ですが、ジョリパットの汚れが目立つようになった時の対処法をご紹介いたします。
まずは軽く埃や汚れを落とす
まずは水で濡らす前にブラシやハケなどで、溜まったほこりや汚れを落としましょう!
埃は水に濡らしてしまうと逆に取りづらくなってしまうので、水をかける前に簡単な汚れを排除しましょう。
水で汚れを流す
軽く汚れを払ったあとは水で全体を流しましょう!
その際に、高圧洗浄などの強すぎる水圧は避けて汚れを落とします。
それでも取れない汚れはブラシでこする
水だけでも取れない汚れはブラシやデッキブラシでこすりましょう!
しかし、ジョリパットの表面が剥がれたり傷ついてしまう恐れがあるので、金だわしなどの硬い材質の物や、あまり強くこするのはやめましょう。
しつこい汚れは中性洗剤や専用の洗浄剤で
販売元のAICA工業のカタログによると、ジョリパットの洗浄の際に中性洗剤を使うことをお勧めしています。
中性洗剤を使ったあとはしっかりと中性洗剤を洗い流す事も大事です。
それでも取れない場合はジョリパット専用の洗浄剤で洗浄することを勧めています。
しかし、ここまできて取れない汚れがあるなら、塗り直しも視野に入れて検討しましょう!
専用の塗料であれば塗り直しが可能!
先ほど、一般の塗料では塗り直しはやめましょう。と言いましたが、ジョリパットには専用の塗料があります。
どうしても汚れが取れず、まだ劣化も激しくない場合は、専用の塗料で塗れば綺麗な状態に戻す事ができます。
この際に、ひび割れや劣化が激しかった場合には、専用の塗料で塗っても劣化場所の補修ができるわけでは無いので、ジョリパット自体の塗り直しをお勧めします。
まとめ
ここまで読んで頂き有難うございます。
今回は「ジョリパットのデメリットと注意点」をテーマに書かせて頂きましたが、デメリットを知る事でより効果的にジョリパットを使用できると考えています。
ジョリパットにはたくさんのメリットもあり、素敵なお庭造りには欠かせない存在なので、デメリットと比べてしっかり検討してみましょう!
グリプラでもたくさんのジョリパット仕上げを施工していますので、何か気になる事やわからない事がございましたらお気軽にご相談下さい。
それではまた次回!
ありがとうございました!